校長のつれづれ日記 Episode 45 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

校長のつれづれ日記

Episode 45 卒業

 まだまだ雪は多いですが、暖かな日射しは春がそこまで来ていることを感じさせてくれます。3月は海が穏やかになりフェリーの欠航も少なくなるのを期待しています。
 3月1日(火)、第58回卒業証書授与式を多数のご来賓、並びに保護者、地域の方々の出席をいただき行うことができました。多くの方々に見守られながら卒業する2名の姿を見て、改めて地域の方々の温かな愛情で包まれ晴れの日を迎えたことが感じられました。
 2人は、本校の校訓「克己」を大切にし、働きながら厳しい環境に耐えて3年間勉学に励んでくれました。坂本くんは、小中学校の公務補として働きながら勉学に励んでいました。どんなに疲れていても明るく元気に挨拶し、積極的に授業に取り組んでいました。また、生徒会長として学校祭を初めとする生徒会行事を運営し、素晴らしいものを残してくれました。萬谷さんは、郵便局の内勤業務と家の旅館を手伝いながら勉学に励んでいました。3年生の時は学校で女子が1人という状況の中で皆の意見を調整し生徒会行事を創り上げました。その穏和な性格で、常に人の言葉に耳を傾け、周りの空気を穏やかにしてくれました。2人とも入学当初は、学業と仕事の両立が辛く、大変な時期もありましたが、そこを乗り越えてきたからこそ大きく成長し夢を掴み取ることが出来たのだと思います。
 式の中で、2年生の野上くんは在校生代表として送辞で「進路のために頑張る2人の姿は手本となりました。これから始まる新生活の中で、2人別々の道を歩みますが、決してひとりではありません。天売高校での生活を思い出して苦難を乗り越えてください。」と感謝の気持ちを表しました。坂本くんは卒業生代表として答辞で在校生・同級生・保護者・地域の方々・教職員にそれぞれ感謝のメッセージを送り「天売で18年間過ごすことが出来てよかった。天売高校で学んだことを新天地で生かして、壁を乗り越えていきたい。」と力強く語っていました。
 2人には式辞の中で、京都の大仙院にある「今こそ出発点」という話をしました。新たな道で「今ここで頑張らずに、いつ頑張る」という精神で2人には頑張って欲しいという気持ちを込めたものです。
 式辞とは別に、萬谷さんには「為せば成る 為さねばならぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」(上杉鷹山)を。新たな場所で専門的な勉学に励むことは、高校時代と違い大変難しく頭を抱えることもあるが、自分で選び努力し掴んだ道を信じて歩んでいって欲しいと思いこの言葉を。坂本くんには「本気でやれば、大抵のことはできる。本気でやれば、なんでもおもしろい。本気でやれば、誰かが助けてくれる。」を。何事にも前向きで一生懸命な坂本くんは、新たな場所でその良さを忘れず、周りの声に耳を傾け、何が大切なのかを見極め、何事にも本気で取り組んで欲しいと思いこの言葉を贈りました。
 式を終え、皆に見送られながら名残惜しそうに校舎を後にした2人には、3年間仕事と学業を両立させ、やり遂げた満足感溢れる涙とこの学舎から巣立つ寂しさの涙がうっすらと浮かんでいました。卒業おめでとう。そしてありがとう。


1 卒業証書授与(坂本くん).JPG卒業証書授与(坂本くん)
2 卒業証書授与(萬谷さん).JPG卒業証書授与(萬谷さん)
3 担任と卒業生ふたり.JPG担任と卒業生ふたり
4 送辞.JPG送辞
5 答辞.JPG答辞
6 アイスキャンドル「天」.JPGアイスキャンドル「天」

おまけの独り言

「おまけの独り言45」

 【おまけの独り言45】
○冬のアクティビティー
 今年もスノーシューを楽しんでいます。今回は先生方と4人で、富磯からフットパスを横切り、海鳥観察舎を目指し、雪原を登っていきました。スノーシューが初めての先生もいましたが、風もなく晴れており、焼尻や遠く苫前の方を眺めながら気持ちよく歩くことが出来ました。目的地で味わうカップ麺やお茶は最高でした。帰りは、黒崎の斜面で豪快に滑ることもでき、楽しさも倍増です。是非、皆さんも冬の天売を訪れ、この時期にしかできないアクティビティーを体験してみてはどうでしょうか。
 今回もたわいのない独り言にお付き合いいただき、ありがとうございました。
【The soliloquy of the black rabbit of Teuri】

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