校長のつれづれ日記 Episode 21 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

校長のつれづれ日記

Episode 21 快挙!天高初の全国大会出場

 6月上旬、真夏のような暑い日が続きましたが、ここに来て気温も平年並みに落ち着き過ごしやすくなっています。フェリー・高速船がそれぞれ2便となり、島を訪れる観光客の方も増え、校舎を見学しに来られる方の姿も見られるようになりました
 今回は、部活動についてです。昨年も書きましたが、本校には卓球部とバドミントン部があり、卓球部は2名(2・3年女子各1名)、バドミントン部は6名(1年男子2名、2年男子1名、3年男子2名、3年女子1名)が所属し、活動しています。毎日、定通体連大会へ向け、夜遅くまで練習で汗を流しています。
 6月1日に滝川高校を会場に行われた地区大会では、卓球の網野さん(3年)が大会3連覇を達成し、萬谷さん(2年)も2位に入りました。バドミントンも三浦さん(3年)が女子3連覇、男子も坂本くん(2年)が優勝、野上(謙)くん(3年)が2位、野上(千)くん(1年)が3位と表彰台を独占しました。6月14・15日に江別市(卓球)、千歳市(バドミントン)で全道大会が行われました。バドミントンは、数年ぶりに団体戦に出場することが出来、ベスト8に入りました。個人戦においてもそれぞれ激戦を勝ち抜き、野上(謙)くん(3年)が3位、坂本くん(2年)・野上(千)くん(1年)がベスト8、女子個人戦に出場した三浦さん(3年)もベスト8に入りました。卓球では、網野さん(3年)がBブロック3位(全体のベスト8)に入り全国大会への出場権を手にすることが出来ました。惜しくも全国大会は逃しましたが萬谷さん(2年)もBブロックベスト8に入りました。皆、普段の練習の成果を発揮し大活躍を見せてくれました。地区大会には転勤した先生がカメラを携えて、全道大会には、本校のWebページで生徒の活躍を見て小学校時代の校長先生や担任の先生が応援に駆けつけてくれました。本当にありがとうございました。定通体連の全国大会への出場は、開校以来初の快挙で新聞各社にも大きく取り上げられ、多くの方からお祝いの言葉をいただいています。本校が定通体連でこのように結果を残すことが出来たのも、夜遅い練習時間にもかかわらず地域の方々が指導に来てくれていることや多くの方々の温かい応援があるからこそであると感じています。全国大会に出場する網野さんは「今まで応援し、支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを忘れずに精一杯頑張りたい」と抱負を語っています。この感謝の気持ちを忘れない生徒たちが天売高校の一番の宝です。8月5日から駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で行われる全国大会でも精一杯試合をしてきて欲しいと思います。












【天売高校を振り返る】~page4 開校20年まで~
 昭和45年:自転車置場建築工事完了。この年から土曜日のみ
       昼間授業が実施される。
       太田校長、松田教諭着任。
 昭和46年:羽幌町議会において、体育館建設請願が採択され
       る。
       留萌管内生活体験発表大会が天売高校で開催され
       る。
       水産実習室兼共同作業所が完成(水産科備品を網
       走向陽・紋別北高校から移設)する。
       阿部教頭、岩渕・坂本・野口教諭着任。
 昭和47年:奈良大策氏より寄贈されたオンコを校舎前に移植
       する。
       水産実習室のボイラー取付工事完了する。ウニ缶
       製造が開始される。
       天売高等学校体育館新築期成会発足。
       事務職員が配置される(天売給食センター事務兼
       任)。
       津田・亀山・西田教諭、三浦事務補着任。
 昭和48年:天売小・中・高・保育所合同運動会実施。
       NHK新日本紀行の取材班が授業風景の撮影のた
       め来校する。
       加藤校長、山下教諭着任。
 昭和49年:開校20周年記念・屋内体育館落成記念式典並び
       に祝賀会を挙行。
       勝木教頭、菊地・森・福井教諭着任。
 大阪で万国博覧会が開催された昭和45年に、天売ではようやく昼夜送電が開始されました。また、同じ年に離島ブームが起こり多くの観光客が訪れました。昭和46年に完成した共同作業所は、今も大切に使われており、備品の多くもこの時に移設されたものが並んでいます。昭和49年は、開校20周年にあわせて、体育館が建設されたのも島民の方々が設置者である羽幌町へ働きかけてくださったお陰です。本当にありがとうございます。20周年記念誌の中で生徒会長である山内さんは、「天売島は深刻な過疎問題を抱え苦しんでいますが、そんな中での体育館の落成は島の人達に対し、一条の希望を投げ掛けたのではないでしょうか。天売高校と屋内体育館が、島の将来を担う、若者の心身を養い培う場所として、益々発展するよう、私達天高生は以前にもまして、努力を傾けてまいりたいと思います。」と喜びと感謝の気持ちを綴っています。これを読み、老朽化の進む体育館ですがより一層大切に使用しなければという思いが強くなりました。



IMG_1597.JPG1年 泉谷IMG_1758.JPG1年 野上(千)IMG_1715.JPG2年 坂本
IMG_1889.JPG3年 野上(謙)IMG_16372.jpg3年 野間IMG_1746.JPG3年 三浦
IMG_9737.JPG3年 網野IMG_9553.JPG2年 萬谷


















四校合同運動会.jpg四校合同運動会

屋内体育館.jpg屋内体育館

おまけの独り言

「ロスト・シンボル」

ロスト・シンボル.jpg    ロスト・シンボル おなじみラングドン教授が活躍するダン・ブラウンの「ロスト・シンボル」。先日、「インフェルノ」を読んだ後、本棚にしまったままにしてあったことを思い出し読んでみました。『天使と悪魔』、『ダ・ヴィンチ・コード』に続く謎。世界最大の秘密結社「フリーメイソン」!ワシントンD.C.を舞台にソロモン家に代々伝えられてきたという大いなる力を持つ“古の神秘”とは?タイムリミットは12時間! ワクワクさせてくれる言葉の連続。一気に読み進めました。ロバート・ラングドン教授が、ピーター・ソロモンを救うためにフリーメーソンの謎を解きに奔走する話です。12時間という制限の中スリリングで飽きさせない展開が続きます。ピーターの妹キャサリン・ソロモンが研究している純粋知性科学にもすごく興味を引かれました。読み終わると、プロローグの「秘密はいかにして死ぬかだ」という最初の一文に戻ることになりました。

 今回もたわいのない独り言にお付き合いいただき、ありがとうございました。




【The soliloquy of the black rabbit of Teuri】


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