校長のつれづれ日記 Episode 32 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

校長のつれづれ日記

Episode 32 卒業 別れの春

 3月に入り暖かな日射しの日が多くなり雪解けが進み春がそこまで来ていることを感じさせてくれます。海も穏やかになりフェリーの欠航も少なくなってきました。
 3月1日(日)、第57回卒業証書授与式を多数のご来賓、並びに保護者、地域の方々をお迎えし行うことができました。(昨年度は卒業生がいなかったため2年振りの卒業式となりました。)本校は小さな学校ですので、4名の卒業生の門出を36名の来賓・保護者・教職員・在校生が祝福するという状況が見られました。多くの方々に見守られながら卒業する4名の姿を見て、改めて地域の方々の温かな愛情で包まれ晴れの日を迎えたことが感じられました。4名は諸先輩方と同様、本校の校訓「克己」を大切にし、働きながら厳しい環境に耐えて三年間勉学に励みました。その姿は素晴らしく賞賛に値するものであります。4名とも1年生の頃は、学業と仕事の両立が厳しく辛い時期もありましたが、だからこそ身に付いたことがあったと思います。4名が口を揃えて「天売高校を選んで本当に良かった」と話してくれ嬉しくなりました。
 式辞の中で、式を行っている体育館について次のように話をさせてもらいました。
「皆さんが過ごした校舎は建設から50年、体育館は40年が経過しています。この校舎が長い期間、風雪に耐え天高生の活動を見守ってきてくれたのです。いま、式を行っている体育館を見てください。冬の寒さでしばれあがり、床が盛り上がるなど、老朽化は否めません。この体育館を見ると20周年記念誌に掲載されている当時の生徒会長の言葉が思い出されます。このような一文です。『天売島は深刻な過疎問題を抱え苦しんでいますが、そんな中での体育館の落成は島の人達に対し、一条の希望を投げ掛けたのではないでしょうか。天売高校と屋内体育館が、島の将来を担う、若者の心身を養い培う場所として、益々発展するよう、私達天高生は以前にもまして、努力を傾けてまいりたいと思います。』という喜びと感謝の気持ちを綴っているものです。この体育館には、このような思いがたくさん詰まっているのです。この体育館で卒業式が出来て本当によかった。古いが、諸先輩方が大切に使用してきたものです。柱の傷ひとつひとつに、床の修理の跡に、天売高校の歴史が刻み込まれているのです。あなた達もこの校舎に愛着を持ち、大切にしてきたから、いままで温かく包み込んできてくれたのです。」という内容です。
 本校の校舎は、お世辞にも立派とは言えませんが、卒業生の思いと島民の熱意がたくさん詰まった素晴らしいものであることは間違いありません。
 卒業式を終え、在校生・教職員に見送られながら校舎を後にした4人の目には、三年間仕事と学業を両立させたやり遂げた満足感溢れる涙とこの学舎から巣立つ寂しさの涙がうっすらと浮かんでいました。卒業おめでとう。そしてありがとう。










会場の様子.JPG会場の様子
網野さん.JPG網野さん
野上くん.JPG野上くん
野間くん.JPG野間くん
三浦さん.JPG三浦さん
担任と共に退場.JPG担任と共に退場
学年団と.JPG学年団



おまけの独り言

「おまけの独り言32」

【おまけの独り言32】
 天売の自然の楽しみ方はたくさんあります。春から秋にかけては、海鳥観察や海水浴、そして島内散策などたくさんの楽しみ方があります。しかし、雪に閉ざされる冬になるとなかなか楽しみがありません。そこで、今年はスノーシュー(西洋かんじき)にチャレンジしました。天売は、冬期間は黒崎から先の民家のない道路は通行止めになるため、赤岩や観音崎などの観光スポットに行くためには道路を長靴で歩かなければなりません。一度、道路以外の場所を歩いて登ったとき、積もった雪が柔らかく腰まで埋まってしまい大変な思いをしました。そこで以前から興味のあったスノーシューを購入し、再チャレンジしました。雪原を歩き、澄んだ空気の中で利尻富士などの景色を楽しみながら味わうコーヒーは最高でした。是非、皆さんも冬の天売を訪れ、この時期にしかできないアクティビティーを体験してみてはどうでしょうか。
 今回もたわいのない独り言にお付き合いいただき、ありがとうございました。
【The soliloquy of the black rabbit of Teuri】


1425887494892.jpgスノーシュー













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