校長のつれづれ日記 Episode 28 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

校長のつれづれ日記

Episode 28 水産クラブ研究発表大会 優良賞!

 11月に入り荒天が多く、すでに7回(11/14現在)もフェリーが欠航しています。雪が舞う日もあり、冬がそこまで来ていることが感じられます。
 今回は、水産クラブ研究発表大会についてです。昨年も書きましたが、この大会は、水産教育の充実・発展を期するために、体験的または探索的な水産クラブの実践活動をとおして、自発的な学習の高揚を図るとともに、各校生徒相互の友情を深めるために実施されています。11月10・11日に北海道小樽水産高等学校で開催された第35回北海道高等学校水産クラブ研究発表大会には、函館水産、小樽水産、厚岸翔洋そして天売の4校から各学科の代表10チームが参加しました。
 今回、本校の研究発表テーマは、「マリンバイオプラスチック」です。
 天売島は、百万羽の海鳥と人が共生する~「天を売る島」~として自然豊かなきれいな島というイメージがありますが、島の海岸には木材や漁具、ペットボトルなどのゴミが数多く漂着しています。木材などは時間とともに土に還りますが、ペットボトルなどのプラスチック製品は自然に分解されることなくそのまま残り、環境を悪化させてしまいます。このことに着目し、環境負荷の少ない素材を作り、資源の循環を促すことを目的とし、水産実習の際に出る廃棄物である鱗を原料に、土に還るバイオプラスチックの合成を試みました。
 研究内容を簡単に説明すると、水産実習の際に出る魚の内臓・鱗、タコの皮、ウニの殻などの廃棄物のうち、ウニの殻以外の3つに共通する物質であるコラーゲンを熱水抽出してゼラチンとして取り出し、このゼラチンを材料にバイオプラスチックを合成するための基礎的な実験です。8人の生徒がサケの鱗からゼラチンを抽出し、試行錯誤しながらゼラチンを硬くする方法を模索した結果を発表しました。
 小樽で開催された水産クラブ研究発表大会には、2年生の坂本翔君と萬谷佳帆さんが代表として参加し、堂々と発表を行ってきました。発表内容はもちろん、態度も素晴らしく2年ぶりとなる優良賞(2位相当)を受賞することができました。まだまだ課題は多く、製品化には程遠いですが、今回の基礎研究が引き継がれナマコハンドクリームの時のように製品化されればと思います。
 普通科である本校をこの研究発表大会に加えてもらっている水産部会の皆様、今回の当番校である小樽水産高校の皆様に感謝申し上げます。

 ~一緒に天売島で学んでみませんか~
 話は変わりますが、本校では今年から生徒募集の学校説明会を島外の中学校でも実施しています。本校がある天売島には小中高等学校が一校ずつあり、本校への入学生は島内の中学生だけ(過去に数人、島外から入学した生徒がいたそうですが)です。現在、中学校の在籍が2年生のみのため、来年度島内の中学校から本校に入学して来る生徒がいません。そこで、羽幌町教育委員会にお願いし留萌管内で学校説明会を実施している訳です。もし、離島の小さな学校に通い自分で働きながら学ぶことに興味があれば、学校に問い合わせください。











ゼラチン抽出.JPGゼラチン抽出
ゼラチンの硬化.JPGゼラチン硬化
発表の様子.JPG大会の発表の様子
表彰の様子.JPG表彰の様子
出迎え.JPG出迎え
帰島報告.JPG帰島報告



おまけの独り言

「おまけの独り言28」

  「子育て四訓」
 先日、運転をしながらラジオを聞いていると「子育て四訓」の話が出てきました。いろいろなところで引用されていますので皆さんもご存じだと思いますが、少しだけ説明させてもらいます。この「子育て四訓」は、山口県下に住む教育者のA氏が、長年の教育経験と獣医師中川志郎氏の著書にあった「サルの子育て」の生態がヒントになりまとめられたものだそうです。
1.乳児はしっかり「肌を離すな」
 胎児期には、文字通り母子はへその緒で繋がり、羊水の中で守
られています。それが、出生によって赤ちゃんは外界にさらさ
れ、不安になります。その心の安定を保つためにも肌と肌を触れ
合わせることが大切です。サルの子育てで言えば「抱いてちょう
だい」の時期です。
2.幼児は肌を離せ「手を離すな」
 幼児は乳離れをしますが、一気に離すのではなく常に親がそば
にいることで、心配しなくても良いよ」という安心感を与えるこ
とが大切です。サルの子育てで言えば「下ろしてちょうだい」の
時期です。
3.少年は手を離せ「目を離すな」
 少年は、友達との付き合いによって社会性が育つ時なので、こ
こではしっかり手を離して、活動範囲を広げてやらないといけま
せん。ただし、いろんな危険があるので、目を離してはいけませ
ん。サルの子育てで言えば「一人にしてちょうだい」の時期です。
4.青年は目を離せ「心を離すな」
 青年期までなると、完全に自立していくために、自分なりの生
き甲斐、進路を歩んでいく時ですが、気持ちの上では、心を離し
てはいけません。

 この「子育て四訓」は、かなり前に何かで読んだことがありましたが、ラジオから流れてくる話を聞いて改めて家庭においても学校においても発達段階を見据えた子育て(教育)は大切なものでると認識することができました。
 今回もたわいのない独り言にお付き合いいただき、ありがとうございました。
【The soliloquy of the black rabbit of Teuri】













校長のつれづれ日記
田尻勝敏校長のコラム

校長挨拶