後期始業式挨拶 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

校長「後期始業式挨拶」

 さて、学期間休業も終わり、今日から後期がはじまります。短い学期間休業でしたが、前期の自分を見つめ直す期間とできましたか。

 9月末から爆弾低気圧が北海道を襲い、ここ天売も暴風雨や高波で大変な思いをした方も多かったのではないでしょうか。皆さんはどうでしたか。こうして元気な姿を見ることができ安心しています。学校も何カ所か破損しましたが、なんとか大丈夫でした。

 平成27年度後期始業式にあたり、皆さんに次のことをお話しします。
 皆さんは、「磨斧作針(まふさくしん)」ということばを知っていますか。中国は唐の時代の詩人で李白という人のもので、漢文などで名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
 李白が若い頃、学問に挫折し故郷に戻ろうか悩んでいたところ、鉄の斧を磨いている老女と出会いました。何をしているのか尋ねると「鉄の斧を磨いて針を作っている」答えた。この老女の行動から、努力・根気の強さを学んだ李白は、学問にいっそう励むようになったという故事からできたものです。つまり「どんなに難しいことでも忍耐強く努力すれば必ず成功する」ということを意味するものです。2年生の教室にある「点滴穿石(てんてきせんせき)」と同様なものです。ただ、なかなか続けていくことは難しいですね。そこでもう一つ17世紀フランスの公爵でフランソワ・ド・ラ・ロシュフコーという人物の言葉を紹介します。「われわれに足りないものは、力より意志である。われわれが物事を不可能と思い込むのも、とかく自分自身に言い訳するためだ」というものです。
 さあ、後期のスタートです。もう一度、自分の描く夢、将来の姿を確認し、それに向かって前向きに進んでいきましょう。
 後期も皆さんの活躍に期待します。
 以上、挨拶とします。

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