校長のつれづれ日記 Episode 43 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

校長のつれづれ日記

Episode 43 新たなステージへ 準備を

 干支が羊から申へ、天売高校も新たな年を迎えました。年明けから雪の日が続き、雪かきで汗を流す日が多くなっています。例年同様、冬休み最終日の1月18日に年季の入った木造校舎が雪の重みで傷まないように屋根の雪下ろしをしました。
 平成27年度は、島内の児童生徒数の減少による存続の危機を打破するため島外からの生徒募集活動を推進しました。教育振興会・同窓会・PTA・おらが島活性化会議・羽幌町教育委員会、そして学校がスクラムを組み「生徒募集推進協議会」を立ち上げ、下宿や仕事場の確保など島内環境の整備について話し合いを繰り返しました。これとともに羽幌町が生徒募集に特化した地域おこし協力隊員の木内健太さんを採用し天売に派遣してくれました。木内さんは羽幌町教育委員会の方とともに札幌・旭川を初めとする道内の中学校を訪問し本校の魅力を伝えPR活動を展開してくれました。それにより7月に実施した本校初のオープンスクールに2名の島外中学生が天売中学校の生徒とともに参加してくれました。オープンスクールでは、学校説明の他、水産実習体験(ウニ缶作り)・観光船による海鳥観察・ウトウのナイトウォッチング等を行い、天売高校と天売島の魅力を体験してもらいました。高校生たちは、一緒に実習や海鳥観察に参加し丁寧に説明・指導を行ってくれました。優しさあふれる高校生の姿が一番の魅力だったのではないでしょうか。 
 生徒募集とともに力を入れたのが、教職員の資質能力の向上で、授業研究と研修の充実に取り組みました。授業研究では、今年度の研究テーマを「わかる授業を行うための創意工夫」とし、各教科でサブテーマを設定し、基礎・基本を身に付け、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力である「確かな学力」を育むため1年間創意工夫を重ね研修を積み重ねた成果を公開授業として実施しました。また、研修においては、「アクティブラーニングについて」、「観点別評価について」、「考査づくりについて」、「服務規律について」そして各種研究会や初任研・10年研等で得たものを題材として行いました。
 校舎も古く、教育環境も素晴らしいとは言えませんが、「教育は人なり」と言われるように教職員も生徒募集だけでなく多くの生徒の入学を期待し個々のスキルを磨いています。この小さな島の小さな学校で学びに来てくれる生徒を待っています。
 62年目を迎える今年は、新しいステージで風を吹かせ地域の方々に応援される、そして全国から注目される学校を目指し、生徒・教職員が一丸となって教育目標である「社会や地域の期待に応え、郷土に誇りを持ち、将来を担う人を育む」ことの具現化に向け取り組んで参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。


1 屋根の雪下ろし.JPG屋根の雪下ろし
2 OS ウニ缶.JPGオープンスクール ウニ缶
3 OS 観光船.JPGオープンスクール 観光船
5 公開授業 理科.JPG公開授業 理科
4 公開授業 英語.JPG公開授業 英語

おまけの独り言

「おまけの独り言43」

 【おまけの独り言43】
○日暮らし
 この冬、宮部みゆきさんの「日暮らし」を読ませてもらいました。NHKでも「ぼんくら」「ぼんくら2」として放送されてご覧になった方も多いと思います。ご存じの通り、「日暮らし」は前作「ぼんくら」の続編?完結編?とされる作品。深川を舞台に南町奉行所の同心・井筒平四郎が甥の美男子・弓之助、おでここと三太郎らと日常に潜む闇を掘り起こし解決していく時代小説。読み進めていくうちにどんどんと引き込まれていき、上・中・下約800ページがあっという間に終わってしまいました。
 平四郎の「一日、一日、積み上げるように。みんなそうやって日暮らしだ。積み上げてゆくだけなんだから、それはとても易しいことのはずなのに、ときどき、間違いが起こるのは何故だろう」という言葉は、平穏な暮らしこそ幸せなのだと言っていると感じます。
 宮部みゆきさんの作品は好きで現代が舞台の小説も読んでいますが、やはり江戸を舞台にした時代小説が私には一番あっているようです。
 今年も生徒の活躍、学校の取組、天売島の様子等をお伝えしますので、たわいのない独り言にお付き合いいただきますよう、宜しくお願いします。
【The soliloquy of the black rabbit of Teuri】


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