天売学について
1) 目的
天売島唯一の高等学校である天売高校は、昭和29年に開校した町立の夜間定時制高校である。
地域を担う人材の育成という観点に立ち、普通科でありながら教育課程の中に地域の基幹産業であ
る水産の授業を取り入れ、水産物の高度利用や漁業加工の必要性及び水産資源保護の重要性を地域
の関係機関と連携し実施をしている。しかしながら、離島という特殊な環境にあるにも関わらず、
自分たちの周りにある自然環境や文化、地域産業に対する知識が不十分な状況にある。そこで天売
島という地域の特性を生かした科目として「天売学」を設置し、「天売島」の歴史・文化・産業・
自然等について学ぶことにより、自分たちが生まれ育った郷土を知り、郷土を愛する心の育成を目
指す。また、自ら課題を見つけ、自ら学び考え、よりよく課題を解決する資質や能力を育成し、課
題の解決や探究活動に主体的、創造的、協同的に取り組む生きる力の育成も目指す。
2) 目標
天売島の歴史・文化・産業および自然について学ぶことにより、郷土を愛する心を育成し、地域
の発展を担う人材を育成する。
3) 観点別目標
○知識・技能
天売島の郷土文化について学び、島の現状について総合的に理解している。
島の歴史・文化・自然について理解するための技能を身に付けている。
○思考・判断・表現
資料等を整理し、島について客観的に判断して自分の考えを他者へ伝えることができる。
○主体的に学習に取り組む態度
天売島について興味・関心を持ち、積極的に学ぶ態度を身に付けている。
問題解決の過程を振り返って考察を深めたり、評価・改善したりしようとしている。
4) 土曜実施
① 授業時数の確保
② 地域の教育資源の活用
③ 学校開放講座
※参考
土曜日において、子供たちに、学校における授業や地域における多様な学習や体験活動の機会な
どこれまで以上に豊かな教育環境を提供し、その成長を支えることができるよう、学校、家庭、地
域のすべての大人が連携し、役割分担しながら取組を充実する必要があるという観点から、学校に
おいて子供たちに土曜日における充実した学習機会を提供する方策の一つとして土曜授業を捉え
る。
→ 学校教育法施行規則の一部改正
質の高い土曜授業の実施のための支援策を講じるとともに、土曜日の地域における学習やスポー
ツ、体験活動など様々な活動を一層促進するための方策など、子供たちの土曜日をトータルとして
より豊かで有意義なものとするための施策についても検討する必要がある。
(文部科学省「土曜授業に関する検討チーム」最終まとめから抜粋)