校長通信 ウニ町diary
ページ23☆天売高校への応援に感謝!生徒全員主人公!
今年度は卒業生がいないので卒業式のない3月を迎えます。しかし、次年度入学希望者が現在のところ3名おり次年度は間違いなく全学年が揃うことになるでしょう。道外からの出願もあり、天売高校が全国的にも周知されてきていることを実感しています。何よりも初めて全国募集を開始して入学して来た生徒が3年生になります。一人も辞めることなくここまで頑張ってきました。
今年の天売島は雪が多く、除雪に苦労していますが天売小中学校の公務補として勤めている東京出身の生徒は朝早くから校舎前の除雪作業をしています。保育施設であるちびっ子ランドに勤めている女子生徒2名は寒い日でも子どもたちの手を引いて外遊びに連れて歩いています。郵便局に勤めている生徒は吹雪いている日でも遠くから歩いて職場まで通っています。天売島の厳しい天候や環境が彼らをたくましく成長させてくれています。
そして、彼らを下の名前で呼んでくれる多くの島民の温かさで人への感謝や天売島を愛する気持ちが芽生え、人間として大きく成長しています。
天売高校の次年度のポスターのキャッチコピーは、「生徒全員主人公」です。生徒個々の良さにスポットライトを当てて、自己実現をめざすことができる学校が天売高校です。
昨年9月に天売高校に来校されたSBP(ソーシャル・ビジネス・プロジェクト)の活動を全国展開されている岸川政之先生と共催されている文部科学省生涯学習政策局の米本善則氏、廣田一利氏と羽幌町でお会いする機会がありました。
本校の生徒がSBPの活動に興味を持ち、昨年12月に青森県で開催されたSBPエリア交流会に参加しました。そのような経緯もあって、文部科学省の方々が実際に本校を訪ねてくれました。冬の厳しい時期ですのでフェリー出航が危ぶまれましたが無事に予定通り来校されました。実際に生徒が働いている様子や校舎を見てくださり、天売高校を応援してくださるとの言葉をいただきました。SBPの活動にどのような形で参加していくのかは今後の課題ですが、生徒にとって自信につながる取り組みを応援してくれる方々がいることが何よりも嬉しく思いました。
年度末を迎え、学校評価をまとめていますが、本校に寄せる応援の声を多くいただいています。学校への信頼を失うことのないように、今一度気を引き締めて臨みたいと思います。本校の先生方へお願いしたことは、「天売高校へ寄せられる思いをしっかりと受け止めて、天売高校が果たすべき役割を果たしていくことが不易な部分であること。そして中途退学させることなく、天売高校で学んで良かったと言って学舎を後にしてもらうことを共通の目標にしていこう。そのためにもチームワークを大切にして、教員個々が今求められている学びを理解して、指導力向上に努めていこう。」と訴えました。
過去に勤めた学校で「やることやろうよ!」と教員集団を鼓舞していた先生がいました。まさしく教育は人なりです。生徒のハートに火を点けられる教師集団でなければ何もかもお題目で終わってしまいます。
日本選手の活躍でたくさんの感動をもらった平昌オリンピックがまもなく閉幕します。メダルの数に一喜一憂しがちですが、この日のために努力を続けてきた選手一人一人にドラマがあります。
目標のために努力すること。どのような生き方をしていくかを真剣に悩むことが大切であることをあらためて思い知らされたところです。
天売高校の生徒がどんなドラマをつくっていくのかを大いに楽しみにしています。
雪景色①
雪景色②
次年度のキャッチコピー
岸川氏来校時の場面
文科省の方々来校①
文科省の方々来校②
一番好きな集合写真
一部科目履修の様子
調理実習の様子
入港するフェリー