校長通信 ウニ町diary
ページ13☆いい出会いを育てていこう
天売島での2年目の生活が始まりました。例年になく異動の時期は波が穏やかで、予定通りに見送りと出迎えができました。こんな年は珍しいと言われていたところ、4月12日から16日までの5日間連続でフェリーが欠航してしまいました。波に弱い高速船1便の時期でもあり、欠航が連続してしまいました。私はちょうど出張中で帰島できずに4日間足止めとなりました。これは私の足止め日数の新記録です。
しかし、フェリー1日1便の季節から4便に増える時期をまもなく迎え、魅力満開の天売島観光の季節がいよいよ開幕します。すでに多くの海鳥たちが島に戻ってきており、春の訪れを知らせてくれています。1年間天売島で生活してみて、振り返れば時間の流れがとても早く感じました。家族共々天売島で気持ちよく生活させてもらっているからなのだと思います。感謝です。
4月8日の入学式では、札幌市と虻田町からの新入生2名が入学を許可されました。
昨年度はフェリーが欠航してしまい、入学生の保護者が欠席となりましたが、今年度は無事保護者の方が見守るなか入学式を行うことができました。新入生2名は仕事も決まり、働きながら学ぶという天高生としての生活がまもなく始まります。2年生の3名はそれぞれの職場で責任あるポジションを任され、苦労しながらも頑張っています。
教職員の異動は、教頭先生をはじめ4名の先生方を迎え、平成29年度がスタートしました。「天売高校へ入学したくて来ました。」と言ってくれた新入生と「天売高校で勤めたかった。」と言ってくれた先生方の話を聞いて感動しました。
44歳の若さの黒田祥嗣(よしつぐ)教頭先生と理科の新任教員で京都市出身の岩田あゆみ先生が、天売高校でそれぞれ管理職および教員としての生活をスタートします。国語の芝垣博之先生と英語の氏家拓也先生は、本校勤務が4校目以上となる経験者であり心強い限りです。
5名の生徒に対して9名の教職員が指導にあたる天売高校です。学校教育目標でもある「天売でしかできない教育の実践」を着実に進めていかなければなりません。3年生が欠学年ですので、次年度も新入生を迎え3学年が揃うように引き続き生徒募集活動にも取り組んでいきます。また、今年度羽幌町に地域おこし協力隊として着任した西井香南(かなん)さんが天売高校の生徒募集活動の担当となり、高校としてもあらゆる連携を図っていこうと考えています。このように天売高校を力強く支援していく輪が年々広がりつつあることを心強く思っています。
始業式では、「いい出会いを育てていこう」という話をしました。出会っただけでは信頼関係は結べません。お互いに出会ったこの縁を大事にしようという気持ちがなければならないのです。そのためには相手の良いところを見つける努力が大切であり、自分に関わってくれる多くの人たちのおかげで今があることに気づかなければなりません。「おかげさま」の気持ちを忘れてはならないのです。心で思っていても言葉にしなければ伝わりません。「行ってきます。」「ただいま。」「いただきます。」「ごちそうさま。」「ありがとう。」「ごめんなさい。」これらの言葉は何度使っても気持ちの良い言葉です。そんな言葉が飛び交う人間関係を築いて欲しいと願っています。
天売高校は、地域の方々をはじめ、ホームページを通して多くの方々に注目されています。このことを自覚しながら今年度も天売高校の元気な様子を情報発信していきたいと思います。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
離島する生徒・教員の見送り
新入生・着任した先生の出迎え
入学式
対面式①
対面式②
生徒総会