校長「後期始業式挨拶」
短い学期間休業も終わり、今日から後期がはじまります。
皆さんもご存じのように国内では、9月28日(木)に衆議院が解散され、10月10日(火)に公示、22日(日)に投開票となりました。にわかに政治の世界も混沌としてきました。
また世界に目を移すと、アメリカと北朝鮮の間では激しい言葉の応酬のもとに一触即発の武力衝突が懸念されています。今まで聞いたことのない「Jアラート」の音は、戦争体験者の方々には空襲警報を思い出させるそうです。このように目まぐるしく動いている世界情勢に関して、日本も決して他人事ではいられない状況です。
こういう時代だからこそ平和の大切さやありがたさを再認識しなければならないと強く思います。どんな理由があろうと戦争になって人の命が失われることがあってはならないのです。
さて後期始業式にあたり、皆さんに次の言葉についてお話しします。
人生に必要な「あ・い・う・え・お」についてです。あ・いは、愛情の「愛」、うは、運勢の「運」、えは、ご縁の「縁」、おは、恩義の「恩」であるというものです。
皆さんは天売高校で学んで、将来目指すものがそれぞれあると思います。それが自分一人の力で叶うかというと答えはNOです。
しかし、人は人と出会い、人に助けられて生きていくのです。そのことを知って生きている人は必ずなりたい自分に近づくことができるのです。「愛」、「運」、「縁」、「恩」を大切にしていきたいものですね。
他人の幸せを自分のことのように喜べる人になって欲しいと思います。天売にはそのような人がたくさんいますよね。先日終わったNHKの連続テレビ小説「ひよっこ」には、昭和の時代が描かれており、悪い人が出てこないドラマでした。ドラマだからと言われるとその通りですが、他人に関心を寄せたり、お互いに力を合わせて助け合ったり、共に喜んだりといった場面がたくさん出てきました。
今はどうでしょうか。親切心で声をかけたことを恨まれたり、常に人と比べて競争のなかで他人の幸せを素直に喜べなかったりといった悲しい話が多くあるような気がします。そのような世の中になって欲しくはありません。
後期が始まります。お互いに力を合わせて、声を掛け合って、天売島のこれからの厳しい季節を乗り切っていきましょう。春になれば皆さんの後輩が入学してきます。
健康に留意して日々の生活を前向きに送っていきましょう。
後期も皆さんの活躍に期待します。
以上、挨拶とします。