ウニ町diaryページ16 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

校長通信 ウニ町diary

ページ16☆天売高校で頑張りたいという気持ちが何より大切!待っています!                                      

 7月15日(土)と16日(日)は、生憎の濃霧が立ち込める天候のなかオープンスクールが開催されました。フェリーの運航も天候調査となり、予定日程の一部を変更しての内容でした。島内から2名、札幌市から2名の中学生と2名の保護者の計6名が参加してくれました。当初参加予定の方や問い合わせをいただいた方もおり、天売高校に興味を持ってくださっている方が増えてきているように感じます。学生寮の設置実現や本校の教育活動に関する情報発信等が功を奏しているように思います。
 実際には、天売高校で働きながら学ぶということは決して楽なことではありません。そのことを包み隠さずに伝えました。実際に入学してからこんな筈ではなかったと思われては申し訳ありませんので。それでも天売高校で頑張りたいと思ってくれる生徒を私達は待っています。

 一日目のウトウを観るナイトウォッチングでは、濃霧の中を多数のウトウが餌を口にして、時速60Kmのスピードで巣に戻ってくる様子は圧巻でした。私も同行しましたが、ウトウが足にぶつかってきました。ただ今年は、ヒナの死骸が多く目に付き、助けてあげられないものかと思いました。自然界の厳しさですね。
 参加者は実際にウニ缶実習を体験し、帰りには参加者の写真をラベルにした自分たちで作ったウニ缶をお土産で持ち帰りました。最後に書いてもらったアンケートには、「天売高校では仕事等いろいろ大変だと思ったけれど、人間的に成長出来たり、他の学校では出来ない経験が出来るところが良い。」との感想や、進路選択の参考にしますとの声がありました。天売島のことや天売高校に対して好印象を持ってもらえたとしたら嬉しく思います。

 7月18日(火)は、本校を昨年度から調査実習されている北海道大学大学院教育研究院の方々が来校されました。今回で4度目の来校です。「離島地域における超小規模高校の教育と地域おこし」という調査実習報告書を持って来てくださいました。本校を詳細に取材された報告書は、私達にとっても参考となる貴重な内容です。学事出版「月刊高校教育」9月号に掲載されますので、機会があればどうぞご覧願います。
 来校された7名の皆さん方は、本校の授業や校舎内を見学され、4、5校時目は一緒に体育の授業に参加してくれました。ちなみにマット運動の授業でした。
 将来、北海道の教員として活躍したいと考えている学生もおり、ぜひとも天売高校の教員として来て欲しいと伝えました。

 7月22日(土)と23日(日)は、「天売ウニまつり」が昨年に引き続き晴天のもとに開催されました。私たち天売高校教員9名は、天売小中学校の教職員の皆さんと一緒に2日間お手伝いとして協力しました。天売島自慢のキタムラサキウニや甘エビ、ホタテ、イカを買い求めるお客さんが、喜んでくれる様子が嬉しかったです。毎年道外から楽しみにして来ているという方やこの春まで勤務していた天売島にゆかりのある方の姿もあり、一年間で天売島が一番盛り上がるイベントは大成功でした。
 昨年同様、私もウニを自宅で割って食べましたが、生ウニのとろける感触には感動しました。手作りウニ丼はそれはそれは贅沢な美味しさでした。やはり天売島のウニは絶品です。



 7月24日(月)は、生活体験発表の校内選考会がありました。天売小中学校の鈴木校長先生や国語科の吉川先生、地域おこし協力隊の西井さんにも審査員として参加していただきました。
 発表した5名は、甲乙付けがたく、審査は難航しました。5名の発表に共通していたのは、紆余曲折を経て入学した天売高校で確実に成長し、周囲に感謝する気持ちと天売島での高校生活を頑張っていくという強い決意が滲んでいた発表でした。5名の生徒全員を地区大会に出場させたいと強く思いました。天売高校で一生懸命に頑張っている彼らの発表に、熱いものが込み上げてきました。
 審査の結果、2名の生徒が9月27日に滝川市で開催される支部大会に参加することが決まりました。ぜひとも応援に行きたいと思います。

 先日、1年生の生徒と校長室で面談をしました。将来の話になったときに、「天売高校を卒業したら札幌の大学へ進学をしたい。」とのことでした。その後は、「天売島に戻って来て観光客を相手にする仕事をしたい。」と言いました。一瞬目頭が熱くなりました。
 島外から入学した生徒が、一度外に出て学んだ後に天売島に戻って来て働いてくれたらこんな嬉しいことはないと、着任してからずっと思っていたものですから大変嬉しく思うと同時にぜひとも実現させて欲しいと強く願ったところです。

 校門の前に立っている学校名表示の支柱が傷んでいるのが気になっていたのですが、国語と書道担当の芝垣先生を中心にお色直しがされました。白いペンキで塗り直し、黒字の学校名が一段と引き立つようになりました。
 また、例年おこなっている花植えボランティアでは、プランターに「ようこそ天売島へ」というメッセージと学校名を表示してフェリーターミナルに置かせてもらいました。今年度着任された先生方の新鮮なアイディアに感謝です。

 夏休みが明けると、いよいよ天高祭に向けての準備が加速されます。昨年に引き続き天高ソーランの練習も本格的に始まります。昨年のビデオ映像を皆で観たのですが、少しずつ踊りが遅れ気味の校長の姿がありました。今年は昨年よりもしっかりと踊りたいと思いつつも、本心は頼りにしている生徒の後方のポジションを切望しています。

IMG_2014.JPGオープンスクールの様子①IMG_2236.JPGオープンスクールの様子②IMG_2404.JPGオープンスクールの様子③IMG_2416.JPGオープンスクールの様子④IMG_2431.JPG北大の皆さんとマット運動IMG_2477.JPG北大の皆さんと集合写真ウニ祭り1.jpgうに祭りの様子①ウニ祭り2.jpgうに祭りの様子②IMG_2966.JPG生活体験発表の様子①IMG_2984.JPG生活体験発表の様子②IMG_0298.JPG校門前看板IMG_0733.JPGプランターIMG_2317.JPG昨年度の天高ソーラン

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