ウニ町diaryページ7 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

校長通信 ウニ町diary

ページ7☆後期スタート!天売高校は元気です

 10月に入り、後期がスタートしました。天売島と羽幌を結ぶフェリーは10月からは1便となり、厳しい季節を迎えましたが、私たち天売高校の生徒、教職員は元気です。
 釣り好きな生徒や教員が釣りに出掛け、嬉しそうに釣果を報告し合う場面を目にします。今や高級魚と呼ばれている大きなソイやカレイを釣り上げ、新鮮なうちに手早くさばいて刺身にしたり魚料理になるわけです。天売高校には腕の良い料理人が何人もおり、海の幸を通した食育が日常的に行われているといっても過言ではありません。

 10月初旬には、羽幌町教育委員会による天売高校の学校PRに同行しました。1日約15校の札幌市内の中学校訪問を4日間に渡って回りました。私はその内2日間に同行しました。昨年度から本格的に旭川市や札幌市の中学校訪問を始めたのですが、「新聞やニュースで見ましたよ。」という反応も多く、天売高校の認知度は高まっていることを感じました。北海道外にも学校案内を送付しており、問い合わせも来ております。
 何と言っても受入態勢が早急な今後の課題であり、生徒募集推進協議会でも真剣に知恵を出し合っているところです。天売高校を存続するために多くの方が力を注いでくれていることを再確認しました。魅力ある学校づくりに私たちは全力を尽くすのみです。

 10月の土曜日は、全て「天売学」の土曜授業が実施されます。8日(土)に実施された「天売の自然Ⅲ」は、天売島を取りまく環境についての内容でした。天売島の水源林の整備をしていき、そこで伐採された材木を炭づくりやログハウスを建ててサウナ風呂を建設する予定であることや、天売島のウニの増産に向けた話など、興味をそそられる内容でした。特に地元の漁業に従事されている方の、天売島のウニが良く育っているところとそうでないところの話は特筆すべき内容でした。将来に渡って天売島の漁業が繁栄するために育てる漁業の大切さを話されていました。
 15日(土)に実施された「天売の産業Ⅱ」は、スモークサーモンづくりでした。生徒は鮭を3枚におろす作業を行いました。その後、下処理された鮭は、食塩水漬け→水切り→風乾(風で乾かす)→燻乾(いぶして乾かす)→中骨除去(ピンセットで丁寧に骨抜き)→真空パック詰めという工程を経ることになります。丁寧な工程を経て出来上がるスモークサーモンは評判の逸品となります。完成が今から楽しみです。
 今後の天売学は、天売島で漁業や観光業に従事している方を講師に迎え、天売島の現状を理解し、一緒に天売島の将来のために何をすべきかを学ぶ大切な授業です。もちろん講師には天売高校の卒業生も来てくれています。天売島でたくましく働く先輩に感謝です。

 水産クラブが11月に厚岸町で開催される全道水産クラブ研究発表大会に向けて準備をしています。今年のテーマは「つくろう!天売の名産品」です。発表で使うすり身の魚は、釣りを愛する先生方が直接釣ってくれています。私も厚岸へ同行します。次号で詳しく報告したいと思います。

写真 2016-10-22 12 48 48.jpg釣り上げたカレイIMG_3142.JPG天売学「自然Ⅲ」IMG_3229.JPGスモークサーモン①IMG_3241.JPGスモークサーモン②IMG_3362.JPGスモークサーモン③

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