ウニ町diaryページ19 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

校長通信 ウニ町diary

ページ19☆日常の取組すべてが生徒たちの足跡となり進路実現に近づくのです!                                      

 後期がスタートしました。10月に入りフェリー運航は一日一便となり、昨年ほどではありませんがフェリー欠航が目立ってきました。
 先日の出張の帰りは、久しぶりに船酔いしてしまいました。自分は船に強いと自負していましたが、目を閉じて横になりながらじっと我慢しました。

 10月の土曜日は、土曜授業である天売学が3回開催されました。
 14日は「天売の産業Ⅰ」としてスモークサーモンとサケ缶詰作りを実施しました。スモークサーモンはベニザケを使い、サケ缶詰はシロザケを使って作ります。
 21日は「天売の産業Ⅱ」として本校の卒業生でもある、北るもい漁業協同組合理事の奈良清志様に天売の基幹産業である漁業の現状についてスライドや映像を使いながら講話をしていただきました。天売の漁師のリーダー的存在でもある奈良さんのお話は、商品の付加価値を高める工夫や仕事の効率化についても触れられ、漁業の発展のために日夜奮闘されている姿に感銘を受けました。
 その後は、水産クラブの校内発表会が行われ、11月8日(水)に小樽市で開催される全道水産クラブ研究発表大会で実際に発表する内容を来校された島民の皆さんの前で披露しました。「天売100%」という研究テーマのもとに、天売産のウニや海水を使ったウニのふりかけや塩ウニの完成までの工程について発表しました。全道大会での結果については次号で報告したいと思います。
 28日は「天売の未来Ⅰ」として天売学で学んだ内容を発表するためにスライドの作成や準備を行いました。発表は12月9日(土)に行われます。

 土曜授業である天売学は4年目を迎え、マンネリ化することなく着実に天売高校の教育活動の柱の一つとして定着されてきています。それは、講師として多くの地域の方々が協力してくれているからであり、文字通り天売を学ぶ貴重な機会となっています。

 10月24日(火)は、札幌市で開催された生活体験発表大会全道大会の応援に行きました。本校の三浦玲奈(2年)が12名の各支部の代表の一人として8番目に発表しました
 緊張しながらも支部大会の時より自信を持って堂々と発表していました。そうそうたる出場者の中、結果は、12名中5位にあたる奨励賞を受賞しました。
 辛いことや思い通りにならないことを受け止めて、前向きに今を過ごしている彼女の発表は大変立派でした。地域おこし協力隊員の西井さんが一緒に応援してくれ、三浦さんの発表に感動していました。

 本校の生徒達が今努力していることは、すべて自分達の足跡となり、そのことがそれぞれの進路実現につながることを私達は理解させていきたいと思います。
 人間が成長していくために必要な「素直さ」を天高生は持っています。天売高校だからこそできる教育活動を前に進めていきます。

 先日参加した会議のなかでいただいた資料のなかに目にとまった一文がありました。
 「できる人は、変わろうとする人である。成長とは変化することであり、変化には勇気がいる。今までの自分を捨てることが成長することであると言っても過言ではない。結果として、新しい自分に生まれ変わることになる。人は変化することを嫌がる。自分を否定することが怖いからである。けれども、自分を肯定して成長はあり得ない。」

 生徒に伝えたいと思うと同時に私達教員こそが肝に銘じなければならない教えであると強く思いました。

IMG_6488.JPG天売の産業Ⅰ「スモークサーモン」IMG_6596.JPG天売の産業ⅡIMG_6603'.jpg水産クラブ校内発表①IMG_6610.JPG水産クラブ校内発表②IMG_20171024_152411.jpg生活体験発表全道大会①IMG_20171024_193857.jpg生活体験発表全道大会②

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