校長通信 ウニ町diary
ページ11☆卒業生に贈る言葉は「置かれた場所で咲きなさい」
いよいよ2名の卒業生が天売高校を巣立つことになりました。家庭学習期間中に自動車免許を取得し、久しぶりに会った2名の表情はどことなく大人っぽく見えました。
2月24日は予餞会でした。予餞会を行う学校は少なくなりましたが、天売高校では卒業生と一緒に行う大切な最後の行事です。1年生3名が準備をし、まずは食事会。全員で腰を下ろして食卓を囲みながらの手作りのおにぎらずとミネストローネは絶品でした。続いて、生徒会執行委員である1年生3名と卒業生がそれぞれ企画したレクリエーションを皆で楽しみました。抱腹絶倒の連続でした。
その後は3年間の思い出を編集したスライドショーとお世話になった先生方から送られてきたビデオメッセージです。卒業生の2人が頑張ってここまで来たことがよくわかる内容でした。最後の卒業生からのお礼の言葉では、ここまでの感謝と彼らの純粋さがにじみ出る一言一言に涙がこぼれました。
そして思い出の曲である「友」を全員で歌い、心のこもった予餞会が終わりました。
2月28日は同窓会入会式でした。卒業する2名を加えると天売高校の同窓生は425名となります。多くの先輩方が働きながら学び、心のよりどころである天売高校の灯を消してはならないという強い思いを感じました。
3月1日は、第59回卒業証書授与式でした。あいにくのフェリー欠航で来賓である羽幌町教育委員の方が来られなくなり、告示を天売小中学校の鈴木校長先生に代読していただきました。私は式辞で渡辺和子さんの著書でもある「置かれたところで咲きなさい」というメッセージを卒業生へ贈りました。この言葉は、自分自身へ日頃言い聞かせている言葉でもあります。特に、伝えたかった内容は次の言葉です。
咲くということは、仕方がないと諦めることではなく、笑顔で生き、 周囲の人々も幸せにすることなのです。
置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。
置かれたところで自分らしく生きていれば、必ず見守っていてくださる方がいる。
どうしても咲けない日があります。
雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、
そんな時には無理に咲かなくてもいい。
その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。
次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。
天売島で生まれ育った生粋の天売っ子の2名が大きく羽ばたいて活躍することを願ってやみません。彼らから受け取ったバトンを今度は在校生がしっかりとつないでいってくれることでしょう。まもなく、入学選抜検査です。新しい天売高校のページが始まります。 春は別れと出会いの季節ですが、一緒に天売高校で過ごした人々は、皆一生の仲間です。
めぐりあい
「あなたにめぐり あえてほんとうに よかった
ひとりでもいい こころからそういってくれる ひとがあれば」
相田みつを
予餞会①
予餞会②
予餞会③
卒業式①
卒業式②
卒業式③
卒業式④
卒業式⑤