ウニ町diaryページ22 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

校長通信 ウニ町diary

ページ22☆「未来への向かい方」の講演を聴いて生徒たちに伝えたいと思ったこと!                                 

 2018年(平成30年)がスタートしました。昨年の穏やかな年明けと比較すると、今年は厳しい天候が多く、フェリーの欠航が続くことが多いように思います。
 今年の初詣は滞在先の留萌神社で手を合わせました。そこで引いたおみくじはなんと昨年に引き続き「大吉」でした。天売高校にとっても充実した年になること間違いなしです。
 留萌港にあった灯台が強風と高波で倒壊したことが全国ニュースになりました。私も実際に見てきましたが、灯台が倒されるとは驚きです。留萌の荒波はインドのチェンナイ、スコットランドのウィックと並んで世界三大波涛の一つであり、予想以上の波の力だったのでしょう。しかし、まもなく暦の上では立春です。春の訪れもそう遠くありません。

 冬季休業期間中に札幌市で開催された各種研究協議会に出席してきたなかで、東京美装スキー部監督兼コーチである金子祐介さんの講演を聴く機会がありました。
 講演題は、「未来への向かい方」というものでした。ご存じの方も多いと思いますが、2006年トリノ五輪のスキージャンプ選手として有力候補だったものの、合宿先のフィンランドでのフライト中に金具が外れてしまい、墜落して瀕死の重傷を被ったジャンパーです。奇跡的に意識を取り戻したものの、記憶喪失が残り、奥様の献身的な看病もあって再びジャンパーとして復活したものの、今度は愛する奥様を病気で失ってしまいました。
 「バッケンレコードを超えて」というドラマにもなったのですが、これでもかという失意の中から未来を見据えて立ち向かっていく人生を聴かせてもらい、感動するとともに生徒に聴かせたいと強く思いました。
 講演を聴きながら箇条書きでメモをとったのですが、自分の思いも含めて次のような言葉をノートに書き残しました。
○「辛いことも受け止めて、顔を上げて未来に向かっていくたくましさ。」
○「あきらめない。挑戦し続ける。多くの人に助けられて今がある。」
○「私の未来地図を描くことの大切さ。」
○「自分の前向きさは、周囲へ何らかの影響を与えることができると思う。」
○「魔法の言葉→そうだとしてもこうすることもできるんじゃないか。」
 死にたいとばかり思っていた日々から、未来を見据えて歩み出した金子祐介さんの生き様はまさしく「どう生きていくか」ということを教えてくれたように思いました。
 さっそく1月17日の冬季休業明けの全校集会で生徒たちに紹介したところです。

 1月21日は、本校が事務局となっている体協主催のミニバレー大会が開催されました。天売高校チームは優勝をめざしましたが、昨年に引き続き愛好会チームに敗れ、3位入賞に終わりました。天売高校の生徒が運営に携わり、地域の方々と交流する貴重な機会でもあります。2月10日開催予定のテニポン大会が今年度最後の体協運営行事となります。

 いよいよ入学選抜の時期を迎えました。次年度入学希望者からの入学願書が届き出しました。次年度は久しぶりに全学年がそろうことになりそうです。
 天売高校に期待して入学してくる生徒たちをこれまで同様に「天売でしかできない教育の実践」で将来を担う人材を育成していく覚悟です。生徒たちにとっては二度とない高校時代です。その青春時代を天売島で送ると決意した若者たちの未来地図を一緒に描いていくことが私たちの役割です。

 新年度は学生寮が開設しますので、適切に運営されるように現在準備しております。
 天売島に新しい医師が着任するニュースも入ってきました。
 次号では、天売島の春を感じさせる報告を期待してください。

大吉のおみくじ.JPG大吉のおみくじ 冬の日本海.JPG冬の日本海 校舎のつらら.JPG校舎のつらら校舎屋根の雪下ろし.JPG校舎屋根の雪下ろし休業明けの全校集会.JPG休業明けの全校集会体協ミニバレー大会①.JPG体協ミニバレー大会

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