2010年9月の日記 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

2010.9「It's a 天高 world」

恒例の学校祭(天高祭)が9月18・19日の2日間、多くの島民の方々に足を運んでいただき、盛況の内に無事終了した。天高祭は島民の皆様の協力・支援がなければ成り立たない。1日目の屋台発表ではテント・テーブル・焼き台・投光器などを各所からかき集め、同窓生や保護者の方々にはスタッフとしてご協力をいただいた。2日目の芸能発表会場の紅白幕・カーペット・パイプ椅子・照明器具・楽器も借り物。さらに、バンド演奏・舞踊・お遊戯などで島民の皆様にも参加していただいている。天売高校が島民の皆様に支えられて存在していることを改めて感じた2日間であった。
元来、お祭り好きの私。勉強が苦手だった高校時代も、学校祭だけは張り切って参加した。同級生と共同作業で時間をかけて作品を制作する。その過程で築かれる一体感と完成した時の達成感がたまらなく好きであった。教員になってからも、生徒と一緒に準備で汗を流し、劇を演じたり、仮装に扮したり。担任と生徒、生徒同士の意見の対立、意見調整、そして協力体制の確立。学校祭がもたらす教育効果は計り知れないものがある。
 管理職になって以降、生徒と一体となって学校祭に参加出来なくなり、寂しい思いをしていたが、天売高校は別。本校は全校生徒6名。一人ひとりが、主役。同じく、教職員12名も皆主役。ざまざまな場面で私もかり出された。歌の苦手な私が先生バンドのボーカル役。PTAの出し物では、ドリフターズの「ひげダンス」を踊り、教員映像劇では暴力団組長役。私自身、教員生活最後の学校祭。お祭り好きの私を思いやり、出番を多く作ってくれたものと思う。本当に楽しい天高祭であった。最後は恒例のヨサコイ「天高ソーラン」を踊って終了。満足感に浸りながら、生徒会長のお礼の挨拶を陰で聞いていたところ、突然「校長!」の声。生徒に背中を押され、訳の分からないままステージへ。すると、私の似顔絵がステージの壁に貼られている。数日前、細かいマス目に色の指定がしてある用紙を手渡された。「みんなで分担して色塗りをしているので校長も」、とのこと。「何が出来るのか?」と聞くと、「それはお楽しみ」。その用紙が張り合わされて私の似顔絵が。あまりの驚きに声が出ない。すると、生徒一人ひとりから感謝の言葉。感謝するのは私の方なのに・・・。たまらず、目に涙が。あとは頭が真っ白になり、自分で何を話したかを良く覚えていない。最後の演目「天高ソーラン」を踊り終え島民を見送った後に、いよいよクライマックス。生徒・先生(今回は私も)による涙・涙で締めの言葉。こ~んな、感動的で素敵な学校祭ってほかにあるだろうか。私自身、言葉では表しきれない感謝の気持ちで一杯。本当にありがとう。天売島・天売高校・天高生・・・み~んな大好きだー!
でも、まだ半年ありますので・・・これからも一生懸命、頑張ります。ハイ。

P9100236.JPGIMG_5116.JPGIMG_5300.JPGIMG_5311.JPGIMG_5305.JPGIMG_5326.JPG

クリックすると拡大します。