2008年4月の日記 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

2008.4「天売に赴任して、今思うこと」

 天売に赴任して、早いもので一ヶ月が過ぎ去った。島の、そして夜間定時制の生活リズムにやっと慣れて来たところである。そして、「天売に赴任して、今思うこと」
 教職に就き、今回で7回目の異動となるが、これまでにない現象が起きている。
 転勤の挨拶状を送った後、今までになく多くの方々から、お便りや電話をいただいているのである。今回の挨拶状の文面は、印刷業者が用意してある文例をそのまま使用した、素っ気のないものだったのだが・・・・
 こんなに私は人気があったのか?・・・・・否、否、それは大きな勘違い。
 恐らく、私が「島」に赴任したことに対して、それぞれの心に何らかのインパクトを与えたのではないか。陸から離れた事への「あこがれ」か「同情」か、それとも・・・
 とにかく、原因は分からないが、多くの「励まし」をいただき感謝している。
 ところで、皆さんとの話の中で、「島の生活の不便さ」が共通の話題となって出てくる。しかし、私は全然「不便さ」を感じてはいない。(今のところなのか?)確かに、天売にはコンビニが無い。ライフラインの要であるフェリーが欠航すると物資は途絶えてしまう。しかし、冷蔵庫・冷凍庫、インスタント食品にレトルト食品等々、現代科学の力がある。映画館やレンタルビデオも無い。しかし、天売には自然のパノラマがある。手が届くようなところに海鳥が飛んでいる。
 それよりも何よりも、天売には相互扶助の人間関係がある。島民は外から来た私達に大変、親切に接してくれる。忘れかけていた「助け合いの文化」がここにある。恐らく、島の生活は私が考える以上に厳しいものがあると思うが、それにあまりある優しい人間関係が「不便さ」をかき消してくれているのではないか。これからの生活を大いに楽しみたいと思ってる。
 利便性を第一に追求している現代の毒牙に犯されているあなた・・・天売に来てみませんか?今、世間を騒がせている「花いじめ人間」は絶対におりません!

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