2008年12月の日記 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

2008.12「天高生の恩返し」

 天売高校が「島の財産」である事は、これまで再三述べてきた。4月からこの間、地域の方々には多くのご支援・ご協力をいただき、先生・生徒ともども本当に感謝している。 そこで、本校では地域の皆様への感謝の気持ちを込めて、これまでの学習活動の一端を島内の施設を借りて発表会を行っている。吹奏楽部や演劇部など、部活動で定例の発表会を行っている事は良く聞くが、日常の学習活動の成果を地域で発表している高校は・・・極めて珍しいのではないか?
 開演は午後6時半。夜分、しかも寒空にもかかわらず、多くの方々が来場された。演目は、「生活体験発表」に「水産クラブ研究発表」、そして、「和合奏」
 「生活体験発表」とは、定時制通信制に学ぶ生徒が様々な苦難を乗り越えて高校生活を送る様子を発表するもので、全国大会に向けて各校は熱心に取り組んでいる。本校では全校生徒による予選を行い、代表者2名を地区大会に送り、うち1名が最優秀賞に輝いて全道大会で堂々と発表してきた。今回は全校生徒がそれぞれの思いに気持ちを込めて発表し、「各自が苦しいことを乗り越えてきた姿に感動した」「どの発表を聞いても《友達》と言う言葉があり、とても仲の良いのが分かります」などの感想が寄せられた。
 「水産クラブ研究発表」では、島の豊かな自然を保護するために取り組んでいる水質浄化の実験結果を発表したが、やや難解な内容であったにもかかわらず、熱心に聞いていただき、「島ならではの興味深い内容。今後も頑張って」と励ましのお言葉。
最後に「和合奏」。和太鼓・篠笛・三味線の合奏で、総合学習の時間を使い、一生懸命練習に励んできた。和太鼓と篠笛の音が聞こえると、のどかな農作業の風景を思い浮かべつつ、そして、三味線の音が聞こえると、お座敷に上がってお酒を少々・・・てな気分になりながら職務に専念(?)。演奏は「田の道唄」と「さくら」の2曲で、郷愁をそそる素朴な音色は観客を魅了し、アンコールもかかって大いに盛り上がった。約1時間半の発表はあっという間に終演となり、「天高生の恩返し」は達成感に包まれつつ無事終了した。

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