2008年6月の日記 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

2008.6「老いも若きも、幼きも」

 「平成20年度島民大運動会」が6月17日、晴天の下、天売小中学校グランドで盛大に行われた。主催は天売体育協会。ちびっこランド(保育園)・小中学校に高校、そして島民が紅白に分かれて競い合う。この日は沖止め(出漁を禁止する)になり、文字通り島民が一体となっての大運動会である。晴天とはいえ、まだ風に肌寒さを感ずる季節ではあるが、トラック・フィールドでは熱戦が繰り広げられ、寒さを吹き飛ばしていた。
出場者全員によるラジオ体操に始まり各団体による競技が行われたが、高校の部では私も3つの競技にエントリーした。前々日の総練習で張り切りすぎ、捻挫した手首に湿布、腰にコルセットをして満身創痍の参加であった。運動会・・何年ぶりであろうか?この類の行事には久しく見る側に居た私であるが、やはり、一緒に参加して汗を流す方が楽しく、充実感がある。教師に成り立ての頃、生徒と一緒になって行事に取り組んでいた自分を思い出しながら、思うように動かない体で必死になって競技を楽しんだ。
 島民種目も盛り上がった。各町内会からエントリーされた選手は大ハッスル。大会最後の種目、5色綱引きでは手足に擦り傷、ほこりまみれになりながら選手は闘争本能をむき出しに頑張っていた。それにしても、大会を通して感じる事は「島民は老いも若きも、幼きも、みんな仲良し」。朝、兄弟でもないのに、高校生と小学生が肩を組んでグランドに集合する様子を見て、昭和30年代小学生だった頃、空き地で近所のお兄さん達と一緒に野球を楽しんでいた光景が目に浮かんだ。現代人が陥りがちな「孤独感」はこの島には無縁なものと思う。
全種目の中で、最も感動したのが「四校リレー」である。ちびっこランド4名の園児に始まり、小学生12名、中学生2名、高校生6名が行うバトンリレー。中学1年生が欠けているものの、就学前の園児から高校3年生まで何とかつながっている。必死にバトンをつないでいる子供達が全員、天売高校に入学する姿を思い浮かべながら大声で応援した。校歌の1小節にある「つどいて誓わん、永遠の栄えを」と祈りつつ。

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