2009年7月の日記 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

2009.7「7月はやっぱり、焼尻めん羊まつり」

 羽幌町の観光名所といえば、やっぱり双子島と呼ばれる「天売島」と「焼尻島」であろう。面積、人口、地形がよく似ている両島も、よく中身を見ると様相を異にしている。例えば天売の売り物と言えば、海鳥とウニ、焼尻はオンコの原生林とめん羊である。1泊2日の行程で2つの島をたっぷり満喫できるので、ぜひお越しいただきたい。両島では毎年7月に焼尻で「めん羊まつり」、8月に天売で「ウニまつり」が開かれ、一年で最高の活況を見せることになる。本校では、毎年、徒党を組んで「焼尻めん羊まつり」に参加している。朝一番の高速船に乗り込み、約15分で到着。早速、180g、1600円の高級食材サフォーク肉や新鮮な魚介類に命の水(?)を買い込み、昼の宴が始まる。天気に味も気分も上々で大いに盛り上がる。カラオケ大会では本校のエンターティナーM先生が美声を披露。歌い終わった後、みんなで記念撮影。単なる酔っぱらい集団か?途中、第2便のフェリーが天売から到着。教員採用試験に向かう期限付きの先生が乗船しており、急遽停泊中に下船し、肉を口いっぱいにほおばり試験場へ向かっていった。たっぷり腹ごしらえをした後は、たまたま居合わせていた天売小中学校の先生と共に島内サイクリング。オンコ原生林を探索し、約550頭が放牧されている道内最大級の牧草地をひた走る。幸運にもテレビ局の取材でゲートの開いている箇所があり、図々しくも牧草地の中に入って羊の気分。おまけに、インタビューを受けたが、放送ではカットされていた。T先生、残念!牧場を抜け海岸線に出ると、天売には無い砂浜があり一休み。裸足になり海に入る者。砂浜で戯れる者。感慨にふける者。青春時代にタイムスリップしたような光景である。最後に立ち寄ったのが、島唯一の喫茶店。木造平屋の古い民家を改造したもので、中に入るとジャズが流れ、ブリキのおもちゃや1970年代頃と思われる本やグッズが陳列されている。オーナーは女性で横浜から来たイラストレイター。自然を愛し、北海道に渡って最終的に焼尻へたどりついたそうである。「この店はオープンはあるが、クローズドがない」の言葉に、島民のたまり場になっていることがよく分かる。オーナーお薦めのチャイでのどを潤し、愉快な仲間と焼尻島をとことん満喫して帰途に就いた。

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