かわいい小鳥たち2 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

第4話 かわいい小鳥たち2 

 鳥の繁殖期は夏までで、それを過ぎれば天売にいる鳥の数も急速に減っていきます。もう2ヶ月近くなりますが、ウトウも天売から完全に姿を消しました。60万羽といわれる鳥があっという間に姿を消す。その後、オロロン鳥やケイマフリ等も姿を消し、ウミウ、ウミネコも続々数を減らしていきました。1万という数だって凄い数です。今年の8月末札幌会場のPTA全国大会は参加者約1万人。ついでにその数日後の北海道マラソンも約1万人。開始終了前後の札幌駅や大通駅は、それぞれ紺色の袋やランニングシューズ姿の人々で満ちあふれておりました。60万がいなくなる・・・壮大な喪失感です。
 9月中旬は学校祭でした。過去最も少ない、生徒2人だけで作った学校祭。昨年までとそれほど変わらない内容で、島の人達に楽しんでもらいました。毎年来て頂いている島の人達には感謝ですが、生徒達はほんとによく頑張りましたよ!
 天売高校の学校祭は例年この時期ですが、いい時期に喪失感を埋めてくれます。

<映像1> アオジ(240fps)

 夏鳥として4月末頃から多数飛来し、灌木材や疎林などでふつうに繁殖している。10月まで島に留まるらしい。しかし、良く見る年とあまり姿を見せない年があり、このビデオは昨年度のもの。今年はウトウがいなくなってから、ちらちら姿を見せました。

<映像2> ハクセキレイ〜道の友(240fps)

 夏鳥として3月末に渡来して繁殖し11月まで、と雪がない時期ならいつでもいる鳥のイメージ。北海道本土でもよく見る普通の鳥です。鳥が少なくなる時期になると、どういうわけかよく散歩の道なりに先を一緒に歩いてくれるようになり、寂しさを紛らわせてくれます。君だけはいつもいてくれる!

<映像3> ハクセキレイ幼鳥〜鳥だって最初から飛べるわけでない(240fps)

 7〜8月ハクセキレイの幼鳥をよく見かけるようになります。親と一緒のこともあり、灰色っぽい産毛でムクムクして親鳥より太って大きく見えます。鳥って生まれて最初から、すんなり飛べるわけではないんですね。一度着地すると、再び飛び立つまで、いちいち迷っている感じです。

<映像4> カワラヒワ(120fps)

 夏鳥として4月頃多数飛来し、島のほぼ全域に生息し、繁殖しています。秋期は小群をなして、10月ころまで留まる。時期に依るのか色が微妙に違うものがいる感じですが、後ろ姿がスズメと見分けが付かない場合があります。しかし、飛ぶときに羽の黄色がかなり目立ち、それとわかります。

<映像5> ツバメ(240fps)

 ツバメは数種類いますが、これはいたって普通のツバメ。常に動いている感じで、留まっているのを見たのはこれだけです。動いているのは早過ぎて、1匹1匹はまず撮れません。これは電線に留まっていました。風景としてはいまいちですが、飛翔シーンとしてはラッキーでしょう。

<映像6> ツグミ(240fps)

 春と秋に群れで飛来し、中央部の林から草原、高地まで広く分布しています。群れなので見るときは結構な数見る感じです。昨年はかなりいる感じでしたが、今年はもしかして、見てないんじゃないのかな?群れがどこかで事故等に遇ってないことを祈ります。来年はまた、沢山来て下さい。