水産クラブ研究発表 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

水産クラブ研究発表

 本校は夜間定時制の普通科高校ですが、地域の自然や水産業をテーマにした課題研究を行っており、その成果は、毎年行われる北海道高等学校水産クラブ研究大会にて発表しています。

平成28年度研究テーマ「つくろう!天売の名産品」

 平成28年度の研究テーマ「つくろう!天売の名産品」が努力賞を受賞しました。

研究のきっかけ

 多くの人がその美味しさを認める天売島の海の幸。それらを使って何か新しい名産品をつくれないか。試作品は島民の方に試食してもらい、その意見や感想を参考に改善するとともに、意見交換をきっかけに天売の名産として発展させようと考え、研究を進めることにしました。

研究内容

 研究は主に、ガヤとハチガラがすり身の原料として使えるかどうかの検証です。すり身の原料としてはタラが一般的ですが、冬季にしか獲れません。そこで、ガヤとハチガラのすり身としての可能性を検証し、試作品として島民の方に試食していただきました。今後のさらなる研究の余地があるものの、すり身の原料として可能性は大きいことが分かりました。
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水産クラブ研究発表大会にて

 今年度厚岸で行われた水産クラブ研究発表大会で、代表者2名が北海道内の水産高校(本校は普通科)と一緒に発表を行いました。この1年間の研究の成果を締めくくるにふさわしい堂々とした立派な発表でした。
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この研究にかける生徒の想い

 天売島の豊富な海産資源の新しい活用方法を探求することを通して、島の発展に貢献したいという想いをもって研究を頑張りました。

平成27年度研究テーマ「マリンバイオプラスチックⅡ」

 平成27年度の研究テーマ「マリンバイオプラスチックⅡ」が2年連続で優良賞を受賞しました。

研究のきっかけ

 天売島の美しい景観を維持したいという想いから、水産実習の際に廃棄物として出る魚の鱗や内臓を原料としたバイオプラスチックの開発を試みた昨年の研究を継続しました。また、海鳥の大多数がプラスチックごみを誤食しているという海外からの研究論文を読み、この問題は天売島にとって他人事でないことを改めて意識しました。海鳥の保護を含めた、環境保護の観点から研究に着手しました。
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研究内容

 6月のタコ燻製製造実習の際に、廃棄物として出たタコの皮から抽出したゼラチン水溶液に、市販の粉末ゼラチンとグリセリンを混合したものを湯せんし、釣りに使うワームを合成しました。「タコ皮ワーム」と名付けたこのワームを用いて実際に釣りを行ったり、土中の微生物に分解させたりして性能を調査しました。
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水産クラブ研究発表大会にて

 今年度函館で行われた水産クラブ研究発表会で、北海道内の他の水産高校と一緒に発表を行いました。研究内容を科学的に説明することができ、本校では2年連続となる2位相当の優良賞を受賞できました。
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この研究にかける生徒の想い

 海外の研究論文を読むことで、世界的な視野を持って研究に取り組んできました。身近な環境問題をきっかけに世界にまで目を向けて、これからも作成した素材の性能を向上させていくことに意欲的です。

平成26年度研究テーマ「マリンバイオプラスチック」

 平成26年度の研究テーマ「マリンバイオプラスチック」が2年ぶりに優良賞を受賞しました。

 本研究は基礎的な段階であり製品化にはまだ程遠いですが、一端を簡単にご説明いたします。

研究のきっかけ

 日本有数の海鳥の繁殖地である天売島は、美しい海に囲まれています。しかし、海岸線をよく見てみると、様々な漂着物があります。主な漂着物は木材やプラスチック製品です。木材は土に還りますが、プラスチック製品は自然に分解されずに半永久的に海岸線に残ります。そこで、自然に分解されるプラスチックを作り、天売島の美しい景観を維持したいという想いから研究を始めました。
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研究内容

 本校の特色ある教育の一つとして行われている水産実習では魚の内臓・鱗、タコの皮、ウニの殻などが廃棄物として出てしまいます。ウニの殻以外の3つに共通する物質であるコラーゲンを熱水抽出してゼラチンとして取り出し、このゼラチンを材料にバイオプラスチックができないかと試行錯誤しました。
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水産クラブ研究発表大会にて

 今年度小樽で行われた水産クラブ研究発表大会で、北海道の他の水産高校(※本校は普通科)と一緒に発表を行いました。堂々とした発表を行うことができ、本校では2年ぶりとなる2位相当の優良賞を受賞できました。
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この研究にかける生徒の想い

 ゼラチン由来のバイオプラスチックにより、ゴミの無い海岸線やごみが浮かんでいない海という、本来の地球の姿が戻ってくる時代が来てほしいという願いを込めて研究を頑張りました。

平成24年度研究テーマ「ナマコハンドクリーム」

 平成24年度の研究テーマ「ナマコハンドクリーム」が5年ぶりに優良賞を受賞しました。

 また、ナマコハンドクリームに関しては各種メディアに取り上げていただきありがとうございます。たくさんの反響に本校生徒、教職員一同驚いております。

 研究の一端を簡単にご説明いたします。

研究のきっかけ

 本校の3年生の生徒がナマコ漁師をしており『(傷がついてしまい)獲ったのに出荷できないナマコをもったいない』と感じていたこと。また、『減少する観光客を増加させたい』『島の漁業作業をする方々の手荒れに注目し、これを軽減できないかという想い』がありました。この3点が研究を始めるきっかけとなりました。
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研究内容

ナマコ自体の持つ保湿成分などを検証する実験を行いました。また、それにより試作したクリームをもとにアンケート調査を実施し、改良を加えました。保湿効果の検証は本校の理科室で生徒が実施しました。一部の検証では北海道大学に顕微鏡撮影などで助力をいただきました。
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水産クラブ研究発表大会にて

 今年度函館で行われた水産クラブ研究発表大会で、北海道の他の水産高校(※本校は普通科)と一緒に発表を行いました。落ち着いた発表を行うことができ、本校では5年ぶりとなる2位相当の優良賞を受賞できました。
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この研究にかける生徒の想い

 本校は定時制なので生徒全員が働いています。特に3年生の生徒は漁師をしており、この研究が天売島の活性化につながれば、という思いで頑張りました。「ご島地」コスメが誕生し、多くの人々に使ってもらうまでにはまだまだ超えねばならないハードルが多いですが、まずはこの研究発表を通して天売島の知名度が上がれば嬉しいと感じています。
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過去の研究テーマ(過去10年)

  • H25 タラシュウマイ
  • H24 ナマコハンドクリーム
  • H23 藻場再生プロジェクト
  • H22 RECOVERY TEURI~水産廃棄物再利用と藻場再生~
  • H21 天売島の水産廃棄物リサイクルを目指して~ウニ殻・ホタテ貝殻の活用実験~
  • H20 自然豊かな天売島を目指して~ヒルカイを用いた生活排水・海水の浄化研究~
  • H19 自然豊かな天売島を目指して~貝殻を用いた生活排水浄化の研究~
  • H18 自然豊かな天売島を目指して~生活排水浄化の試み~
  • H17 漁具の再使用~補修技術の継承を目指して~
  • H16 THE塩~in the Teuri island~
  • H15 海岸クリーンアップ大作戦
  • H14 海岸漂着物から見る海洋環境汚染について