北海道天売高等学校 定時制普通科

水産クラブ研究発表

 本校は夜間定時制の普通科高校ですが、地域の自然や水産業をテーマにした課題研究を行っており、その成果は、毎年行われる北海道高等学校水産クラブ研究大会にて発表しています。

令和元年度研究テーマ「さよならテープⅡ ~海洋由来の素材を使用した紙の作成~」

研究背景

 今年度の研究は昨年の研究を継続して行うことにしました。昨年度は環境に優しい紙テープをつくるため、紙の材料として天売島でとれる昆布を使用し、最も紙の質に近くなる昆布や水、試薬の量を特定しました。今年度は、昆布以外の海藻から繊維を取り出せるか試みました。また、天売島に自生する木の実を採取し、そこから染料を抽出し、作成した昆布紙に色をつけることができるか試してみました。

研究内容

 昨年度の研究成果をもとに、天売島でとれる昆布から紙を作成しました。今年度は昆布の他にわかめ、寒海苔、ぎんなん藻から紙をつくることができないか挑戦しました。海藻にもそれぞれ違いが見られ、得られる繊維の量に差があり、紙をつくるには昆布が最適であることがわかりました。また、今年度はつくった昆布の紙を染色することにも取り組みました。天売島にもさまざまな木の実があり、ナナカマドという種類の木の実からは鮮やかなオレンジ色の染色液を抽出することができました。


水産クラブ研究発表大会

 今年度、小樽で行われた水産クラブ研究発表大会で、代表者2名が北海道内の水産高校(本校は普通科)と一緒に発表を行いました。本大会は天売島を出て他校の生徒と交流する貴重な機会となっており、交歓会では学校紹介や発表の意気込みなどを話しました。研究発表大会では、緊張が高まっていましたが素晴らしい発表することができ、今年度は努力賞を受賞することができました。大会に参加した生徒は他校の専門性の高い研究発表を見て、大きな刺激を受けました。


今年の研究の反省・感想

 「他校の発表を聞いてみて、多くのことを学ぶことができ、とてもいい経験になった。来年は今年経験したことを活かして今年以上のものをつくりたい。」と振り返っていました。

平成30年度研究テーマ「さよならテープ ~海洋由来の素材を使用した紙の作成~」

研究のきっかけ

 天売島では別れのとき、船に乗る人と岸にいる人を「さよならテープ」という何本もの紙テープで繋ぎ、別れを惜しむ光景が見られます。フェリーが出航した際に、紙テープが切れ海に漂流してしまい、海鳥や魚介類に悪影響を及ぼすのではないか、という疑問が生じました。そこで今年度は、環境に配慮した「さよならテープ」を開発することを目的として研究に取り組みました。


研究内容

 「さよならテープ」をつくる材料として昆布、ホタテ、アオサノリなどが挙げられましたが、パルプのように繊維があり天売島でとれる昆布を使用することに決定しました。今年度の研究は、使用する昆布と水の適切な割合について重点的に実験を行い、繊維が均一に広がる割合を見つけることができました。今後の課題は、テープの形にするために昆布の量を増やすことや、鮮やかな色合いを出すための工夫をすることです。


水産クラブ研究発表大会にて

 今年度、函館で行われた水産クラブ研究発表大会で、代表者2名が北海道内の水産高校(本校は普通科)と一緒に発表を行いました。交歓会では学校紹介などを行い、他校の生徒と交流し、貴重な時間を過ごすことができました。研究発表大会では、緊張が高まっていましたが堂々した態度で素晴らしい発表することができました。


この研究にかける生徒の想い

 天売高校独自の研究ができました。天売島に生息する海鳥や海産物を守るために、今後もこの研究を続け、天売高校の「さよならテープ」を完成させたいです。

過去の研究テーマ(過去10年)

  • H29 天売100%
  • H28 つくろう!天売の名産品
  • H27 マリンバイオプラスチックⅡ
  • H26 マリンバイオプラスチック
  • H25 タラシュウマイ
  • H24 ナマコハンドクリーム
  • H23 藻場再生プロジェクト
  • H22 RECOVERY TEURI~水産廃棄物再利用と藻場再生~
  • H21 天売島の水産廃棄物リサイクルを目指して~ウニ殻・ホタテ貝殻の活用実験~
  • H20 自然豊かな天売島を目指して~ヒルカイを用いた生活排水・海水の浄化研究~
  • H19 自然豊かな天売島を目指して~貝殻を用いた生活排水浄化の研究~