☆校長通信 『生徒全員主人公 ウニだより』☆
№44 ☆11月号水産実習終了、校内水産クラブ研究発表大会☆
【今年度の水産実習が終了】
今年度も4月の「赤ガレイ燻製」から始まり、5月には「タコ燻製」・「ウニ缶詰実習」、そして10月の「スモークサーモン」で全ての水産実習が終了しました。
昨年、私は学校を知るために生徒とともに全ての水産実習を体験しました。人生初めての水産実習であり、わからないことばかりでした。そんな私に気づいてくれた生徒がやり方を教えてくれました(とても嬉しかった)。実習では包丁を用いる「危険性」、食材を扱う「衛生管理」、美味しく作る「繊細な作業」等、多くの留意点があり、丁寧で集中した作業が必要です。今年度も、その目的をしっかりと果たし水産実習を終えることができました。
特に今年度はこれまでの数をこなすことに追われていた実習を反省し、水産実習が生徒の学びにとってどのようにすべきかを検討し、新たな実習の取組をしました。その結果、数は少なくなりましたが、実習室の清掃・包丁研ぎ・燻製の管理等、先生たちに頼らず生徒が中心となっての実習となりました。新たな取組で改善すべき点もあると思いますが、今年度の取組をしっかり検証し改善し次年度へつなげていきたいと考えております。
【校内水産クラブ研究発表大会】
10月23日(土)校内水産クラブ研究発表大会を本校体育館で実施しました。今年度は多くの1年生が入学したことから、2・3年生が各1グループ、1年生が2グループの計4グループにより研究発表大会を開催しました。コロナが落ち着いたことから急遽、島民のみなさんにお声がけをしたところ多くの皆様が来校いただき、生徒の発表を見ていただきました。
第1発表の1年生は「海岸のゴミをへらすためには」、第2発表の1年生は「ゴミから価値あるものへ」、第3発表の2年生は「海の水質(マイクロプラスチック)」、第4発表の3年生は「オレたち吉田漁業部3年生」の4発表を行いました。
それぞれのグループが文献調査・実地調査・検証実験等、積極的に取り組みよくできた発表でした。特に全ての発表が天売島を愛するがゆえのテーマであり、1・2年生は現在注目されているSDGsをテーマとした内容でありました。3年生は「天売愛」を前面に出し、卒業までの3年間における天売への思いを熱く発表したものでした。
結果は3年生が優勝、2年生が2位でした。優勝した3年生は11月9日(火)~、北斗市で開催される「第42回北海道高等学校水産クラブ研究発表大会」に本校の代表として出場します。4人の3年生の中で2名は昨年度の代表です。力を合わせて昨年度の3位以上を目指して活躍することを期待しています。
【天売学「天売島の自然を伝える」】
10月16日(土)・30日(土)、土曜授業「天売学」において、天売島の自然について学習しました。講師は天売島で小学校教諭、10年後にはそのまま天売に住み自然写真家として、写真集やイベント、講演等の多方面でご活躍されている寺沢孝毅様でした。
私たちの日常では見ることのできない岸壁・岩穴の巣の海鳥の写真や生態・生息状況をはじめ、天売島の自然の素晴らしさを写真・映像・解説により、多くの感動する学びとなりました。
講演は時間が短く感じ、まだまだ講演を続けていただきたいと思う素晴らしい内容で生徒のみならず教員にとっても貴重な講演となりました。是非とも次年度の天売学でもご講演をお願いしたいと思っております。
【天高風景】
・3年生の進路が全員内定しました。今年は進学2名、就職2名です。進学内定の2名は一安心のところですが、これから先を見据えた準備に取りかかります。就職内定の2名も就職に向けてのインターンや新しい生活への準備に取り組んでいます。
・2年生の2名は進路が明確になり、その目標に向かい早く登校し学習に取り組んでおり、大きな成長が期待されます。
水産実習(スモークサーモン)
水産クラブ研究(2年生海水採取)
天売学