北海道天売高等学校 定時制普通科

☆校長通信 『生徒全員主人公 8ウニだより』☆

№6 ☆水産実習 タコ燻製☆

 6月5日(火)、5月に実施したカレイ燻製に続く第2弾タコ燻製づくりが始まりました。天売漁協組合から約60㎏の煮ダコ頭部を仕入れ作業開始!8ウニ達はタコの頭と格闘しました。第1:「はく皮」作業。2・3年生はさすが経験者で、慣れた手つきでタコの皮を丁寧に剥いでいましたが新入生の3ウニ君たちは悪戦苦闘です。先輩の手さばきを見ながら一生懸命に皮剥に取り組みました。あまり薄く皮を剥ぐと後で下のヌルヌルした部分が残り後処理が大変。「はく皮」作業が終わると第2:「2枚おろし」作業。マキリ(ナイフ)で頭部を2枚におろし、第3:「水管除去」作業。タコの水管(口)の部分は結構グロテスクでしたがマキリを丁寧に差し入れ水管部分を外し、第4:マキリで「ぬめり取り」作業。最初の皮剥を雑に行うと、この「ぬめり取り」で苦労するみたいですね。最初はぎごちなかった新入生3ウニ君たちも、数をこなすうちに上手になりました。ぬめりを取った後は第5:「細切り」作業。2.5㎝ほどに細切りし、第6:「水洗い」作業。第7:「重量計量と調味料の配合」作業を経て、第8:「調味料漬け」作業で味を十分に染み込ませ、第9「燻製」作業。4~5日かけて燻製にしたもの第10:「パック詰め」作業をして出来上がりです。
 8ウニ達の愛情が一杯入った燻製です。9月の天高祭でカレイ燻製とともにお披露目します。味は保障します。是非お楽しみに!

☆第2回天売学「天売の自然」☆

 6月9日(土)、第2回目の天売学が行われました。今回は、島民の方や小中学校の先生も多数参加していただきました。
 2回目は「自然」と題して講師に東京農業大学生物産業学部 アクアバイオ学科教授 小林 万里様を迎え、ご講演いただきました。小林先生は海生哺乳類の中でもアザラシなど鰭脚類の研究で有名な方で、まずは海生哺乳類の分類(鯨類:クジラ・イルカ、海牛類:ジュゴン、鰭脚類:アシカ・アザラシ)の話の後、特にアザラシの生態について説明があり、そこから道内で問題になっている漁業被害の話、アザラシの生態変化が海洋生態系に与える影響や今後の取組についての話がありました。講演の後で8ウニ達は天売島でのアザラシとの共存やアザラシの有効活用などについていろいろな意見を出し合いました(「アザラシを手なずけて密漁を取り締まる」など面白い意見もありました)。

☆花植えボランティア☆

 6月11日(月)、楽しみにしていた芸術鑑賞が天候やその他もろもろで中止となってしまいました。そこで、12日に実施予定だった花植えボランティアを前倒しで実施しました。
 今年の花はサルビア・マリーゴールド・ベコニア・ガザニアなど6種類、300株を購入して、学校にある72個のプランターに4~5つの花の苗を植えました。8ウニ達は個々の美的感覚で丁寧に苗を植えていきましたが、やはりセンスには多少の問題もありましたかね。作業後半で購入した土が足りなくなり、急遽、学校裏の畑の土を代用するなどのハプニングもありましたが、何とか完成しました。
 設置場所は天売港駅、ちびっこランド、天売支所、研修センター等で残りは校舎前に設置しました。
 この後、綺麗な花が咲きます。8ウニ達も綺麗なプランターの花に囲まれて穏やかな、優しい気持ちで生活してくださいね。

水産実習タコ燻製①水産実習タコ燻製②天売学「天売の自然」①天売学「天売の自然」②花植えボランティア①花植えボランティア②