平成31年度入学式式辞 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

校長「平成31年度入学式式辞」

 天売の長く厳しい寒さも和らぎ木々の芽吹きに春の訪れを覚える今日のこの佳き日に、ご来賓、並びに保護者、地域の方々に多数ご臨席を賜り、平成三十一年度北海道天売高等学校の入学式を挙行できますことを、教職員を代表して、厚くお礼を申し上げます。
 また、保護者の皆様方には、お子様が本日、晴れて本校の生徒として新たな一歩を進められましたことを、心からお祝い申し上げます。
 本日は、誠におめでとうございます。
 ただいま、本校に入学を許可された相澤 輝月くん、大島 脩くん、児玉 凪斗くん、𠮷田 粋くん、入学おめでとう。
 在校生はもとより、私ども教職員一同、心から歓迎いたします。
 本校は、昭和二十九年、住民の方々の大きな期待が寄せられる中、村立の高校として開校いたしました。開校以来、半世紀以上の長きに渡り定時制高校として、勤労青少年に高等学校教育の機会を提供してきました。
 これまで社会に送り出してきた卒業生は四百二十八名を数えます。
 平成二十七年度より羽幌町教育委員会と連携し、生徒募集推進協議会を立ち上げ、募集地域も全道から全国へと広げました。三月の卒業式では全国募集一期生が一人も欠けることなく笑顔で卒業しました。君たちはそれに続く四期生となります。
 札幌から本校に入学された 相澤くん・児玉くん、帯広から入学された大島くん、地元天売から入学された吉田くん、君たちは心を新たにして、今ここに立っています。4名の新入生の皆さんをしっかりと導いて、いかなければならないという責任感を教職員一同強く感じています。
 皆さんは、本日から伝統ある天売高校の生徒として、スタートします。
 親元を離れたり、働きながら夜間に学習するということは、今までに経験したことはないでしょう。しかし、この経験が3年後の皆さんの心や体を大きく成長させてくれるでしょう。
辛い時や弱気になる時もあるかと思います。そんな時は、一人で思い悩まずに、同じ経験をしている優しい先輩や先生方、地域の方々を遠慮なく頼ってください。
 先輩方もそうやって多くの方々に励まされ、支えられて成長してきました。天売島には、あなたたちを支えてくれる方々がたくさんいます。どうぞ安心して高校生活を送って欲しいと思います。
 さて、皆さんに、高校生活を送る上で心にとめておいて欲しいことがあります。
 それは、「本校の校訓である『克己』を大切にして生活して欲しい」ということです。
 「己に克ちて礼に復る」中国の思想家孔子の言葉といわれています。
 この校訓から本校生徒に求めるもの、その第一は「自分の欲望や邪心、あるいは怠る心に打ち勝つこと」です。高校生の本分は「学業を修める」ことです。これからの人生百年時代や技術の急速な発展による超スマート社会を生き抜くための原動力は「学び」続ける姿勢を持つことです。「学ぶ」ことは「生きる」ことにつながります。何事にも真剣に取り組む真面目さと継続する粘り強さを身につけてください。
 第二は「礼儀をわきまえ、自己を抑制する事によって、相手の立場を尊重する」ことです。人間は集団の中に生きる存在であり、集団の中で様々な人間関係を作り生活しています。円満で良好な人間関係とは身勝手な行動を避け、お互いの意見や存在を尊重しあう関係です。学校はそのような人間関係を築く訓練の場でもあります。
 皆さんも、校訓である『克己』の精神のもと、厳しい学習環境の中でも自らに打ち勝ち、自分の夢と目標の実現に向かって歩んでください。
 また、皆さんは、素晴らしい個性と能力を持っています。その個性と能力を今日から始まる天売高校での生活の中で磨いてください。
 天売高校で頑張ろうと決めて、ここにいる4名の皆さんの成長を大いに期待しています。
保護者の皆さま、本日、ここで入学を許可された新入生の4名には、確かな可能性があります。学校は、生徒一人一人を大切にし、その多様な可能性を、これからの高校生活の中で必ずや花開かせ、そして社会に送り出すため、教職員一同、全力でサポートいたします。どうぞ宜しくお願いします。
 終わりになりますが、日頃から、本校の教育活動に対して、ご理解とご支援いただいているご来賓並びに地域の方々に感謝すると共に、新入生の4名の皆さんの、これからの高校生活が充実したものとなるよう心から祈念して式辞といたします。

平成三十一年四月九日
北海道天売高等学校長
     蓮 見 知 之