後期終業式挨拶 of 北海道天売高等学校

北海道天売高等学校 定時制普通科

校長「後期終業式挨拶」

 例年になく雪が少なかった冬も足早に去り、春の訪れを告げる海鳥の鳴き声や木々の芽吹きが感じられるようになりました。
 今年度は島外からの入学生を含め3名の新入生と2名の3年生の全校生徒5名でスタートを切りました。特に島外からの入学生が天売島での生活に慣れるだろうか。学業と仕事の両立や同級生や先輩との人間関係がうまくいくだろうか等々正直心配しました。
 しかし、一年間を終えて、すっかり天売島での生活にも慣れ、たくましく成長している皆さん方を前にして話ができることを大変嬉しく思います。この一年間よく頑張りました。職場での皆さん方の真面目で責任感を持った一生懸命な仕事ぶりを聞くたびに感心しています。きっと睡眠不足やストレスを感じながらも投げ出さないで頑張っていたのだと思います。天売高校の先輩方は皆そうやってきたのだから当たり前であると言うことを聞きますが、同世代の高校生と比べてもあなた方は頑張っている。このことは間違いありません。
 今年度を振り返ってみますと、前期始業式では2つの話をしました。1つ目は、協調はしつつも、周りに流されずに自分を見失わずに生活して欲しいという意味の「和して同ぜず」という言葉を伝えました。2つ目は、「されて嬉しかったことはどんどんして欲しい。された嫌だったことは決してしない」ということを話しました。
 前期の終業式では、生活体験発表会や天高祭での皆の頑張りに感動したことを話しました。やればできるという自信が大切であり、そして伝えた言葉は「結果が出ないから駄目なんかじゃない。あきらめてしまうことが駄目なんだ」ということを話しました。
 後期の始業式では、当たり前のことを人には真似できないほど一生懸命にやることで道が拓けるという「凡事徹底」の本当の意味を話しました。
 そして一年間を終える後期終業式の今「初心不忘」について話をします。皆さんが天売高校に入学しようと考えた頃の気持ちを思い出してみてください。「親に迷惑をかけないように自立して天売高校で心機一転頑張ろうと思った。」「働きながら学ぶ天売高校で自分を成長させたいと思った。」「地元の先輩方を見て育ってきたので自分も天売高校で頑張ってやっていこうと思った。」等々それぞれの初心があったはずです。その初心は、今も変わらずに皆さんの心の中で根付いていますか。
 人間は弱い生き物でもあります。時間の経過とともに悪い意味で慣れてきたり、決意が鈍ったり、周りへの感謝の気持ちが薄らいだり、出来ていたことが出来なくなったり、あえてしなくなったりすることが往々にしてあります。その時にぜひとも「初心不忘」の気持ちに立ち返って欲しいのです。迷ったり、悩んだ時に自分の生き方を再確認することが何より大切なのです。必ずあなた方のことを大切に思っている人が力になってくれます。
 私達はそうやって多くの人にお世話になりながら生きてきたのです。「お陰様」の気持ちを忘れずに生きていきたいものです。
 2学年に進級し、3学年が欠学年ですので天売高校では最上級生となります。新入生も入学して来ます。また力を合わせてさまざまな学校行事や特色ある天売高校の教育活動を盛り上げていって欲しいと思います。
 さあ、今日の終業式を次年度へ向けてのスタートとして歩み出しましょう。
 以上、平成28年度後期終業式のお話とします。